Landscape series

Landscape シリーズでは重力の視覚化を試みている。
ここでの視覚化とは「強調」することである。見えないが確かに存在する重力が見えるようになるまで、その存在を限りなく強調している。

まず、水中内で物体を浮かせることで重力を否定する。普段当たり前に存在するものが無くなることによって、むしろその存在を強く意識せざるを得なくなる。次に、浮かせる物体に電話や時計といった普段身近にあって重力の存在を感じられるものを用いることで、強烈な違和感を生じさせる。さらに、水中で浮いている物体が浮遊しながらも動き続けていることで、映画や漫画の影響で与えられた「浮遊している=時が止まっている」というイメージを否定する。

徹底的にその存在を強調することにより、作品は重力を視覚化する装置として鑑賞者の前に現れる。